「分かった!
おっさんの話を信じて今すぐ学校から立ち去るよ

だがこれだけは教えてくれ!
今後…何が引き起こるんだ?
何が俺を惑わせるんだ?」


「そこまで知りたいのなら、一つだけ教えて差し上げましょう

篠塚蓮はあなたの幸せを壊そうとしている
あなたが、彼女の幸せを奪ったように・・・」


私は余計訳が分からなくなった。

篠塚蓮が、悠真の幸せを壊す?
悠真が彼女の幸せを奪った?



私の頭がパニック状態の時…
見知らぬ男性が私の元に歩み寄って来て、一枚のチケットを私の手の平に握らせる。


それを悠真にも同じことをした。



私は手の平をゆっくりと開き、チケットに目を向けると…


思わず声を漏らしそうになった。




このチケット…
クリスマスの日に大きな広場でやる、告白イベントのチケットだ・・・。




「これはあなた達を守ってくれる、大切なお守りです!
さぁ早く」



私達は見知らぬ男性にお辞儀をし
踵を返し、急いで靴箱へ向かった。



靴箱に向かう際、私の手をいつも以上に強く握って中々離さない悠真。





悠真・・・



私は心の中で、一人呟いた。