「やっぱりお姉ちゃん、ダブルデートするの止めようよ!お父さんの気持ち優先しよっ!!ね?」


「美莉亜、何言ってるの?
せっかくのチャンスを逃すつもり?
このままだとずっと彼氏が出来ないまま学生終わるよ」


「だってしょうがないじゃん!」


「すぐ人のせいにするよね、美莉亜って!
そういうの嫌われるよ」


「そうだ!悠真くんだっけ?
悠真くんも一緒に、クリスマスの日に家へ連れてきなさいよ!」


お母さんが姉妹の喧嘩に発展しないよう、優しくフォローを入れてくれた。

でもそれも悠真のことで…

悠真って、何か人を引き寄せるオーラとか持ってるのかな?


「でもお母さん大丈夫なの?」


「何が?」


「その…お父さんのこと…」


「お母さん、久しぶりにお父さんとデートしてくるわ

だから何も美莉亜は心配しなくていいのよ
デート、悠真くんと楽しんで来てね!」




お母さんが私達を気遣ってそう言ってくれた時…


本当に私達を大切に思ってくれている母の愛情が存分に伝わってきた。



いつも恥ずかしくて面と向かって言えていなかったけど・・・




いつもありがとう、お母さん。


私の大好きなお母さん。



私を抱きしめる度に、お母さんの温もりを小さい頃たくさん肌で感じたよ。


本当に温かくて、母が子を愛している何よりの証拠だった。


母が本気を出して子を守る時はきっと………





子を優先して助けてください と言うだろう。




必死に声が掠れるくらい泣き叫ぶ。



そのくらい母にとっては子が大事なのに、私はいつも愚痴ったり、冷たいことばかりを言ってきた。



うるさいとか…


お母さんの耳にどんな目障りな些細なことが聞こえたとしても



母の愛情は一生消えることはない。



お腹を痛めて産んでいるんだよ…?






いっけんの事件を除いては・・・