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あの一件からしばらくが経ち、カラオケ屋に無事到着した。


カラオケ屋に来る途中、悠真が私に教えてくれたんだ!


″歳を重ねるごとに反射神経は鈍るけど、そんなの関係ない

困っている人がいれば助けるのは当たり前のことだし、それに俺…

お年寄り好きなんだ。

好きっていうか、いつも俺の面倒を見てくれていたから″だって。



私は困っている人がいても、悠真みたいに率先して声を掛けられないと思う。


そんな勇気がないの…


むやみに声を掛けて″余計なお世話!″とか言われたら悲しいし。


悠真だって言ってた。



″俺もそう言われたことがあったけど、話せば理解してくれた!″って。




だから諦めちゃだめなんだ。
最後まで諦めちゃだめなんだ。





私も悠真みたいに強い心の持ち主になる。




何を言われても、何度根っこを踏み倒されても、負けじと立ち上がる!



けして途中でへそを曲げたりしない。






悠真が私を次第に変えさせてくれる。



悠真が私の心を突き動かし、私に自信をつけさせてくれる。