″君は勇敢だ!″


誰もがそう思っているだろう。



それから数分も経たない内に悠真ブームもあっさりと去り、悠真がさりげなく私の手を握る。


私は驚きを隠せないまま、まばたきをすると、なぜか目がしょぼしょぼしてしまった。


悠真が″お前″って時より言う謎がまだ解けないんだけどね。



「手握らないと、迷子になる

それに美莉亜」


「ん?何?」




「美里亜をもう放さないから!」




そう照れ隠しをしながらボソッとボヤくと、また足早に私の手を引き、歩き出す。





だから、悠真足速すぎなんだってばーーー!




何て染々思うんだけど、私はいつの間にか、そんな悠真に恋をしようとしているんだね…。






恋を叶える一輪の花が咲いたとき、二人の愛は末長く続く。




その蕾を咲かせる種は、二人の愛が証明されない限り手に入らない。




幾度の道が立ち塞がっても
辛い困難が私達を待ち構えていても

私は、私は………