「悠真って、本当に子供だよね!
小さい子に見え張って、変に強がっちゃって」


私は悠真と歩幅を合わせながら、単刀直入に弱点を突いてみた。


「うるせぇーよ!
そういう美莉亜だって、何も言えなかったくせに」


「何なのよ、もう…
自暴自棄になって呆れる」


「別に俺、自暴自棄じゃねーし」


「じゃあ何?」


「いや、それはな…」



もういい!と物事を振り切るように、勝手に足早く行ってしまった悠真。



待ってよ!と言わんばかりに、悠真の背中を追いかけた。




もしかして、子供って言われて怒ってる?拗ねてる?


もしそれなら器の小さい男だよ、全く。




それじゃなかったら、素直に彼氏だって、嘘でも認めて欲しかったとか…??



いや、もしそうだとしても…

近所の子供に″そうだよ!この人が私の彼氏″ってすんなり言える訳ない。