高校三年生になって半年。





別れは突然に訪れた。





放課後の図書室。






空に呼ばれてあたしは急いで図書室に来た。






そこにはあたしを待っていた空がいて、






「ごめんね、遅くなっちゃって。」

「あぁ。」




そう答える空。




どうしたんだろう?




そう思い問いかけようとした時だった。





「亜夢、俺ら別れよう。」




そういった空に、




「.........なん、で?」




そう聞くしかなかった。




「もう好きじゃない。」





冷たくそう言い切って背を向け、歩き出す空にあたしは、静かに涙を流す事しか出来なかった。




どうして?



どうして?




その言葉だけ頭に浮かんで涙が止まる事はなかった。





次の日、あたしは重たい瞼を開け、学校に行く準備をし、家を出た。