「ママ~どこ行くの?」




そう言ってあたしの手を握るのは空夢。




「パパに会いにいくのよ。」

「空パパに?」

「そうよ!」

「パパ元気かな?」

「きっと元気よ♪」





"長谷川家"と書かれた空の眠いている所に空夢が駆け寄り。





「ママ、パパいたよ!」





そうやって嬉しそうに喜ぶ空夢を愛おしく思う。




「そうね♪空夢、パパに挨拶しようか!」

「うん♪」





手を顔の前で合わせる空夢を見て立派になったと思う。




空、空夢は空にとても似てきました。




仕草も性格も。




すると、





「パパ、元気でしゅか?僕は元気しゅ!ママはパパに会いたがっていましゅ。僕もパパに会ってみたいでしゅ。ママね、パパの話しゅる時、楽ししょうにはなしゅんだよ!僕はしょんなママがだいしゅきです!どうかママの事わしゅれないでいてくだしゃい。僕の名前にはママとパパの名前が入ってるんだよ!ママがちゅけてくれたの♪僕この名前がだいしゅき!パパまたあしょびに来るね!」




そう言って目を開ける空夢に笑顔を向けた。




「空、空夢の声が聞こえましたか?空夢はとてもいい子に育っています。これからもきっといい子に育つでしょう。だから空夢が人の力を借りずに生きて行ける日まで見守っていてください。」






















大好きです。





いいえ、愛しています。





あたしの最初で最後の最も愛した愛しい君へ。


















END