「亜夢..........」

「あたし、空が好きだよ。」

「亜夢。ごめんな。病気になんかなって。俺ずっと亜夢と一緒にいたかった。でも、もう無理なんだ。だから幸せになれよ。」

「嫌だ。空。空が幸せにしてよ。」

「俺はもう、生きれねーよ。別れた意味がなくなるだろ。」

「空。あたしね、空に言いたかった事があるの。あたしのお腹の中には空の子がいるの。もうね、7ヶ月なんだよ。」

「どうして、どうして、下ろさなかった?」

「空の子を産みたいと思ったから。退学になる覚悟もできてた、でも、見つからずに卒業できたよ。」

「亜夢。」




そう言って涙を流した空は子供の様に見えて、愛しいと思った。



そんな空を優しく抱きしめ今までの隙間を埋めるようだった。