「おはよ亜夢♪」





そういってあたしに抱きつく笑美。




あたしは必死に作った笑顔で、




「おはよ笑美!」





そういった。





ちゃんと笑えてたかなんてわかんない。





でも笑わないといけない。





笑美はまだ知らないから。





あたしと空が別れた事。





いつかそのうち笑美も知るだろうけど、





今はあたしの口から言いたくない。





だって、もう本当に別れたんだってそう思っちゃうから。





「亜夢?」

「へ?」

「どうしたの?その目。」





やっぱり分かっちゃうよね泣いたって。





「亜夢、あたしに話してよ。なんかあったんでしょ?」





まだいいたくなって思ってたのに、やっぱり笑美には言わないとね。




「笑美、あたし空と別れたんだ。」




あたしがそういった途端、"嘘でしょ?"って大きな声で言った笑美。



首を横に振り"ホントだよ。"といった。




笑美は何も言わずに優しく抱きしめてくれた。





そんな笑美の優しさにまた涙か出そうになりあたしは必死にそれを阻止した。