雨が止んで日数が経っても
カナちゃんが好きだった。
でも、カナちゃんは誰にでも優しい。
あれ?あの時の僕はもういない?
あの日だけの頼られ?
そんな事を考えていたら
ある女の子の友達から、
カナってタケルが好きなんだって!
ふーん。そうなんだぁ。
.....?
ふーん。タケルが好きなんだぁ。
.....?
えぇえええええええええ!
瞬く間に失恋。
ガックリ肩から崩れる。
また雷でも落ちればいいのに!
そんな心境。
昼休みに皆、体育館でドッチボール。
でも、僕はそんな気分じゃなかった。
教室でのほほーんと過ごしたかった。
だって、タケルがいないんだもん。
教室はガラガラ。
黒板にお絵かきをする女の子。
似顔絵を書いてるみたいだった。
少女漫画みたいな目の大きさに
鋭角で地面を切り裂くアゴ。
でも、特徴は捉えていて
クラスの誰を書いているのか分かる。
『ねぇねぇ、俺も書いて』
その一言からまた始まった。