高校一年生の春。
別に偏差値が高いわけでもない高校に、進学した。
順位は低かったものの、なんとか合格できた。
『わっ!!あたし、3位だ!!!』
隣では、彼女…中学から仲がいい、「香野さとり」がはしゃいでいる。
「うわ、お前マジかよ!?3位?!」
正直学力が高く賢い(そのお陰でずる賢くもある)のは知っていたが、高校受験で3位はないだろう…。よく中学の定期テストで何位か聞いて聞かれてをしていたが、大体30〜40位くらいだったはずだ。
なんでまた、急に…
『アレ、どうしたの翔希?ま、まさか……』
さとりが急に、申し訳なさそうな顔で話しかけてくる。
「ん…?」
『…落ちた?』
思いもしない言葉に思わず口があいてしまう。なんだよ頭が良いからって!うるせぇよ!と、思ってしまうが、こいつにだけは思ったことをすぐ口に出すことができない。
「はぁ?!うっせ!!落ちてねーよ?!」
『またまたぁ…そんな慌てることじゃないって。どうにかなるよ!』
「あのなぁ…」
と、続きを口にするところで、携帯のバイブが鳴る。
「ちょっと失礼」
『うん。』
「あぁ、もしもし母さん俺だけどーー」
電話をしている最中、さとりがチラチラと順位を気にしたり、もじもじしたりと様子がおかしかった。
月に一週間前後、様子がおかしくなる。変に距離を置いてきたりとか…。
電話を終え、2人で駄弁ったあとに、それぞれ家へと帰った。
別に偏差値が高いわけでもない高校に、進学した。
順位は低かったものの、なんとか合格できた。
『わっ!!あたし、3位だ!!!』
隣では、彼女…中学から仲がいい、「香野さとり」がはしゃいでいる。
「うわ、お前マジかよ!?3位?!」
正直学力が高く賢い(そのお陰でずる賢くもある)のは知っていたが、高校受験で3位はないだろう…。よく中学の定期テストで何位か聞いて聞かれてをしていたが、大体30〜40位くらいだったはずだ。
なんでまた、急に…
『アレ、どうしたの翔希?ま、まさか……』
さとりが急に、申し訳なさそうな顔で話しかけてくる。
「ん…?」
『…落ちた?』
思いもしない言葉に思わず口があいてしまう。なんだよ頭が良いからって!うるせぇよ!と、思ってしまうが、こいつにだけは思ったことをすぐ口に出すことができない。
「はぁ?!うっせ!!落ちてねーよ?!」
『またまたぁ…そんな慌てることじゃないって。どうにかなるよ!』
「あのなぁ…」
と、続きを口にするところで、携帯のバイブが鳴る。
「ちょっと失礼」
『うん。』
「あぁ、もしもし母さん俺だけどーー」
電話をしている最中、さとりがチラチラと順位を気にしたり、もじもじしたりと様子がおかしかった。
月に一週間前後、様子がおかしくなる。変に距離を置いてきたりとか…。
電話を終え、2人で駄弁ったあとに、それぞれ家へと帰った。