あたしは、合格者用の説明のプリントを持って、階段を下る。
説明は意外と時間がかかって、夕日が眩しい。


あ…お母さんに電話…
キンコーン
ん?誰だろう…LINEの送り主は嶋野。
2年で同じクラスになって、同じ塾だった。あたしの行っていた塾は少人数だったのでしゃべる機会も多く、普通に仲のいい男子の一人だった。
『受験、どうだった?』

『合格。』

『おお!よかったじゃん。』

『さんきゅ。』

『咲野が受験合格したら、ずっと言いたかったことがあってさ、明日の放課後時間ない?』

『分かった。』

………。
これは、いわゆる…
告白!?

これは最高に鈍感なあたしでもわかるよ。うわー…どーしよ。




そして次の日の放課後。