ピーンポーン
ドキドキ
いま、私はものすごく緊張しています
だって、月谷はおろか男の子の家に行ったことがないからです
ちなみに、ここだけの話し私は恋をしたことがありません
ずっと、地味子だったし、好きな人だってできたことがないからです
はぁ〜
やだな〜
「…ねぇ、雪菜…私帰っていい？」
そう聞くと、雪菜は怖い笑いをして
「なんか言った」
「いえ、なんでもありません！」
「そう」
怖い…笑うとさらに怖い
何時もの雪菜の笑顔は…
ガチャ
そんなことをやっていたら、ドアが開いた
「なんだよ。人の家まで来る…」
雪菜を見てから、私を見て言葉がきえた
…やっぱりきちゃダメだったのかな…
「なんで、ここに？」
意外に笑顔で言ってきた
「あの〜…」
雪菜はさっきの怖さとはかけ離れていてすごく、恥ずかしそうだった
か…かわいい！
そんな態度に、私は月谷を無視して雪菜を抱きしめた
ギュー
「本当に、かわいいな〜」
