「月谷、雪菜から聞いたと思うけど私の過去もう一回聞いてくれる?」


これで、月谷が離れていくかもしれないでも

「ああ」

月谷はイスに腰掛けて話を聞こうとしてくれた


「...私が小五になる前からの話なの...

私、家の中ではずっと一人だった

...違うかな、家の中でも学校でも一人だったの

お姉ちゃんは昔から病弱だからお母さんやお父さんはずっとお姉ちゃんを可愛がってたの

いつも私よりもお姉ちゃんだった

だから私は少しでもお母さんたちに私の方を見てほしくてすごく頑張ったの運動も勉強も頑張った


「お母さん見て!」

テストで百点をとって見せたの

でも
「今、お姉ちゃんのことで忙しいから後でにして」

いつもこの繰り返しだった

百点をとってもダメなんだ

もっともっと頑張らなくちゃ

そう思って、もっともっと勉強したりしたの

そしたら、学校でも化け物扱いをされたは

みんなには、変なものをみる目でいつも見られた

すごく辛かったけど、お母さんたちに私の方を見てくれるため...っと思って気にしないようにしたの


でも、お母さんたちはぜんぜん私の方を見てくれなかった


私がもうすぐで小五になるときにねたまたま夜遅くまで起きてたの

喉が乾いてしたにいったらお母さんたちの話が聞こえたの

まだ、起きてるんだ

少し話をしようかなと思って、心の中はワクワクだった

でも、ドアを開けようとしたらお母さんとお父さんの話がきこえたの

「医者にきいたらもう未希(みき)はもって一年半って言われたは」

お母さんは泣き出した

「くそ...なんで」

お父さんも、泣き出したの

お姉ちゃんが、死んじゃうの

私も頭の中で混乱してた

「未来の先生からきいたの。あの子なにもかも完璧でやってみんなからは化け物みたいだとか言われてるらしいの...私、思うのよ。あの子は未来は未希の全てをとって生まれてきたのよ!!
だから、あの子はあんなに元気で、なにもかできてしまうのよ。なんであんな子が生まれてきたのよ!!
生まれてこなければきっと未希は元気だったはず」


え...

お母さん何いって...

「そうかもしれないな...あいつは俺たちにとっての疫病神なのかもしれないな」

お父さんまで

いや、いや!!

私はすぐに自分の部屋に入ってベットに飛び込んだ


私が頑張ってきた意味って?!

ずっとこっちを見てほしかった人たちに...

「うっ...」


なんで、私が勉強も運動も頑張ってきたのは振り向いてほしかったの、ただ少しでもいいから誉めてほしかったの
なのに...

『生まれてこなければ』

『疫病神』

なんで、なんで私が

学校では化け物扱いをされて、家では疫病神扱いか...


...私っていったいなんで生まれてきたんだろ


今思えば誕生日だって、祝ってもらったことがなかった

私は、生まれてきちゃいけなかったんだ


「く...あははは」

もう、涙も止まって笑うしかなかった