~side月谷 龍~
「これが私の中でわかっていること...」
俺たちは今病院の外の庭に来てベンチに座っている
それて、田島の過去が知らされた
「田島の姉さん、なんで亡くなったんだ?」
「...わからない」
「そっか」
俺は、あまり追求するのをやめた
「...そろそろ戻ろっか」
「あぁ」
俺は、まだ信じられなかった
田島の過去にそんなことがあったということ、そして何となくわかったこともある
「...なぁ、聞いてもいいか?」
それを確かめようと、個室のドアを開けようとしている斎藤にいった
「なに?」
「田島の両親は...今の両親なのか?」
「鋭いわね...違うわ
あの人たちは、唯一未来を怖がらないで本当の子供のように育ててくれた人たちだと思うわ」
分かりやすい作り笑いをして田島の病室に、入っていった
がらがら
「...おはよう雪菜に月谷」
驚いた
まさか、起きてるとは思わなかった
「おはよう未来」
俺が混乱してるなか、斎藤は応えた
「早速だけど...ここから出てって、一人にさして!!」
こっちを向いてないから表情はわからないけど、とてもつらそうにみえた
...田島...
俺たちは、黙って病室を出ていった
それから、俺たちはまた病院の庭に来ていた
「月谷...お願いがあるの」
...お願い?
「あの子を救って...私じゃあの子を救えないから
...お願いします」
斎藤が頭を下げてきた
「俺...」
俺になにができるって言うんだ
でも...
「...わかった」
断ることができなかった
「ありがとう」
「あぁ」
おれに、なにができるんだ
あいつになにかしてやれるのか...
「雪菜ちゃん!!」
!!
声がした方をみてみるとそこには、美人と言えるほどの女性がいた
「おばさん...」
斎藤の知り合いなのか
「月谷、この人は未来の...未来のお母さんだよ」
斎藤が無理に笑っているようにみえた
つか、お母さんってことは...義理の...
「はじめまして。田島さんと同じクラスの月谷龍と言います」
今する話ではないが...
「あ...あなたが、私は未来の母親です。いつも未来がお世話になってます」
田島のお母さんはやさしい笑顔を向けてくれた
と思ったら、急に表情が変わって
「それで、雪菜ちゃん未来は!」
「今目を覚ましましたが...記憶が戻ったと思います。だから、私たちに一人にしてくれと...」
田島のお母さんの顔が一気に真っ青になった
「そう...」
「月谷くん...だよね」
「...はい」
急に俺に話がふられた
「お願い、あの子を助けてください!
親の私が言うのは間違ってるとおもうけど、あの子ときどきあなたの話をしてくれるのよ...そのときのあの子はすごく嬉しそうだったの
だから、お願いします!!」
田島のお母さんが頭をさげて俺に言ってきた
「わかりました」
俺は、それだけいって急いで田島の...未来のもとへ向かった