ドキドキしていて、それしか言葉が出なかった



「...さぁ~笑」


ドキッ

意地悪な顔ですら、かっこいいと思う


イケメンっていいな~


「...もう、いいよ
ありがとね...あんたに助けられっぱなしだね
私にも、悩みがあったら相談に乗るから」


月谷は、優しく微笑んだ


「ありがとな」


ポンポン


「...子供扱いはするなー!」


私の気持ちは楽になって、月谷と別れた


ガチャ


「ただいまー...」


声が小さくなったけど、お母さんには聞こえていたみたい


「未来!」


走って私に近づいてきた

ギュー


そして、勢いよく私を抱きしめた


「ごめんなさい...本当にごめんなさい!」


お母さんの声は少し震えていた


「お母さん...もう、大丈夫だよ!!
私は、気にしてないから」


お母さんは、顔をあげるとホッとした表情をしていた


ニコッ


「今日は、私も一緒にご飯つくるね!」


私は、笑いながらリビングに向かった


そして、お父さんが帰ってきて普段と変わらない生活を送った


もうすぐ、悪夢がはじまるとも知らずに...