ガチャ

「ただいま~」



「お帰りなさい」


私は、すぐに自分の部屋に行った


あれから、ずっと月谷はただ黙って鍵を触ってくるだけだった


そして、女子が月谷を呼んでいて月谷は行ってしまった



...お礼も言えなかったな


そうだ


私は、あることを思い出して、下へ行った



「お母さん...少し聞きたいことがあるの」



「なーにー」



お母さんはテレビを見てた顔をこちらに向けた



「私ってさ...」



聞くのが怖い...


でも...


「私って、記憶喪失なの?」


お母さんは驚いた顔をしていた


「な...何言ってるの?
あなたが、記憶喪失なわけないじゃない」


お母さんはうまく笑えてはいなかった


それが、嘘だとすげにわかった