観覧車の中、俺と羅菜は喋り続けていた


学校のこと、家族のこと、俺のこと...


俺のことになると顔を赤くする羅菜が可愛くて仕方がない


『羅菜...上向いて』


俺の体は勝手に動いていた


「えっ...?」


羅菜は何も分からないといった顔で俺を見る