とっさに、自動販売機の後ろに隠れた。



足音が次第に大きくなり―…、
次第に小さくなっていく。



足音が聞こえなくなった時に、自動販売機の後ろからでた。


だぁあああ…。


葉月モテるんだな…やっぱり。


先輩後輩関係だから、クラスはもちろん違うし、学年も違うから、階も違う。



唯一一緒だと言えば、下駄箱ぐらい。



ってか、それしかねぇのかよ…



はぁー…


小さなため息をついて、俺は屋上に向かって歩き出した。