はぁ…。



彼がいないんじゃ、意味ないよねー。



バカだな…私。



思わず、もう一度ため息をしたその時―――。



「お待たせしました、お客様」



聞き覚えのある…愛しい人の声が聞こえた。



パッと顔を上げると―――



「ため息なんて似合いませんよ?かわいい顔してるのにもったいないですよ?」



そう言って笑ってくれた彼。



注文したケーキとカフェオレを置いていってしまう彼を…