余裕ないのは俺のほうかも。



「アメリカでの出来事?話す理由ある?」


「え?いいのか?」


「話さなくていいから…一つだけ、聞いていい?」



不安な顔でおずおずと言った葉月。



『いいよ』の意味で優しく微笑んだ。



「これからも…ずっとずっと一緒にいられる?」



――――葉月…。



君の綺麗な瞳からは一滴の涙がこぼれる――…。



あぁ…こんなにも愛しい――。