side 和輝



「もぅ、秋だな〜」



なーんて、のんびり言っている咲哉を無視して、窓の外をずっと見ていた。



俺が脳腫瘍とは…咲哉と担任。それに、理事長に話した。



咲哉は………………………



『―――頑張って治せよ。応援してる…』



すっげぇ、切ない顔で言われた。



俺が同情されるのが嫌って知ってるから、心配してますっていう言葉は掛けてこない。



でも、やっぱり。