メールを見ながら歩いてある一件やの前で止まる。



表札には、英語の筆記体で“笹川”と書かれていた。



めっちゃお洒落なお家…。



うしっ!!



気合いを入れ直して、インターホンを押した。



―――ガチャ。



ドアが開くと同時にひょこっと顔を出したかわいい女の子。



「あの…お兄ちゃんに用事ですか…?」



顔を赤らめ、うつむきながら言われた。



―――お兄ちゃん…?