目の前にある、角を曲がれば体育館裏って所で声がした。



聞き間違えるはずない、葉月の声。



そして――――――――



『それでも、私は笹川先輩が好きです』



聞こえた、愛の告白。



……………何、言ってんだよ。



本人の前で言えよ。



なんで、直接言われたわけじゃねぇのに…赤面してんだ、俺。



本当……



敵わねぇな…葉月には。



お前は、強いな。