走って走って、ついた下駄箱。


に……………葉月の姿はない。



な…んで……?



いつも絶対、俺より早いのに。



いつも、俺が『ごめん』って謝って、んじゃあ、帰ろっか。



ってなるのに。



どうして、いない?



好きなヤツに話があるって言われた日に、いつもと違う出来事があるって、すげぇ怖いなって思った。



とりあえず…、落ち着こう。



深呼吸を一つして。



1年の下駄箱で葉月を待つ。