「…はっ、なんだよそれ。疲れたってなんだよっ…」


「咲哉…?」


「ふざけんじゃねぇぞ、てめぇ!!疲れた!?ちげぇだろ?逃げてんだよ!お前は…葉月ちゃんから逃げてんだよ!!」



胸ぐらをぐっと捕まれて、言われた言葉。



逃げてる…?



「おれが…?」


「そうだよ。だせぇことしてぇんじゃねぇよ!!10年以上も想い続けたんなら、もう10年…想い続けられるだろ…」


「咲哉…」









バカだな、俺。



俺だって思ってたじゃん。