もちろん…先輩も。



怒りに身を任せた私は、先輩の視線なんか気付きもしないで、伝票を持ってレジに行く。



「あ、葉月。待って!!」



会計をすませて、ファミレスを出て歩きだす私を、沙羅が止めた。



「なに?」


「葉月、どうしたの?」



どうもこうもしてないよ、そう言おうとしたのに。



でてきたのは、声じゃなく涙。



なんでっ…泣いちゃうの…私。



涙なんて…だす意味ないじゃん。