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今日もまた、家族会は行われていた。




毎日議論は平行線のまま、何も進んでいなあ状況にさすがに南雲も重鎮達もイライラしているのがわかる。




ーーだけど、今日はいつもと違った。





「もう一回、言ってみろ」


「……認めてもらえないのであれば、俺は南雲を出る」


「いい加減にしろ!!」




今日は初めて、あいつが家族会に出席を許された。




それだけじゃない。




「いやぁ、流石南雲家の皆様。貫禄ありますね〜」




彼女ーー東雲凛の父親であり、ロイヤル・イーストの社長、東雲家の事実上のトップがいた。





「東雲さん、あなただって南雲とは関わりたくはないでしょう」

「どうなんでしょうねぇ?僕はそもそもそういうのに興味はないので」

「ふざけてるんですか!?」




なんか…予想外。