「送ってくよ。」



雨が降る夜、優ちゃんと私は相合い傘で私の家に向かった。


もちろん、あの傘で。




突然、優ちゃんが口を開いた。




「俺、雨嫌いだったんだ。」


私は、ぱっと優ちゃんの顔を見て

「え!?私も大嫌いだった!!」



優ちゃんは笑って「今は??」って聞いてきた。


私も笑って、


『大好き!!!』




2人の声が揃った。




雨が降る寂しい雰囲気の中
2人の暖かい笑い声が響きわたっていた。





『これからもずっと一緒。』










*end*