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学校の昼休み。



俺は屋上で、色羽がやってくるのを待っている。



なぜなら午前中の授業が終わる間近、色羽からケータイにメールが届いていた。



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話がある。
昼休み、屋上で密会。

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「ふっ……密会って、なんだよ」



色羽の話って、なんだろう。



屋上から見る景色は、最高に気持ちがよかった。



真っ青な空に白い入道雲。照りつける太陽に、蝉の鳴き声も聞こえる。



目を閉じると、一瞬であの頃に戻れる。



幼い頃、夏になると蝉や虫を捕まえるために、



家の近くの原っぱや田んぼを、汗だくになって走り回ってた……俺たちのあの頃に。