「……え？なんで……成と砂歩が……？」



これって……どういうこと……？



あたしは動揺を隠せない。



見間違いなんかじゃない。



ふたりは抱き合って、キスをしていた。



成と砂歩が……どうして……？



「……えっと……どうしてふたりが……？」



キスしてるの――？



「は、華……あのね……」



顔を赤くした砂歩は、恥ずかしそうにうつむく。



「恥ずっ……見られちゃったか」



成は少し気まずそうに笑い、頭を掻いた。



「……俺たち、付き合ってる」



そう言って成は、微笑んだ。