何度も出てきたタンポポの花。



たんぽぽの花言葉、「真心の愛」。



色羽と成の、華を想う気持ちそのものだと思います。



最後の方で彩葉がしたように、白い綿毛になったタンポポを、幼い頃に私もよくフーッと吹き飛ばした記憶があります。



当時は幼くて何も考えずに吹き飛ばしていましたけど、風に乗って飛ばされた綿毛は、遠くのどこかでまた花を咲かせていたのですよね。



タンポポはアスファルトの隙間でも花を咲かせます。何度踏みつけられても花を咲かせます。とてもとても強い花です。



そんなタンポポのように、強く生きていけたら……。



いま、青春中の学生さんたちへ。



楽しいことばかりじゃないですよね。



悩んだり、つらい思いをしている方もたくさんいると思います。



失恋してしまった子、学校でイジメにあってる子、友達とケンカしてしまったり、親や兄弟と仲が悪くて家庭に居場所がない、病気を抱えている、将来が不安など……。



お手紙をいただく子たちの中にも、悩みを抱えている子たちがたくさんいます。



学生の頃って、学校や家の生活がほとんどで、自分の生きてる世界はとても狭く、その生活がすべてのように思うはずです。



でもその生活がずっと続くわけではありません。世界は果てしなく広いです。



大人になるにつれ、たくさんの人と出逢い、たくさんの世界に触れていくことと思います。



自分だけがなんでこんな思いをしなきゃなんないの?って思うと悔しくて悲しくて泣きそうになりますよね。



でも、みんなみんな、悩んで生きてるはずです。私もそうでしたし、いまでも未熟な私は悩みに悩んでなんとか生きています!笑



誰でも一度は死にたいって思ったことがあるかと思います。



私も学生の頃、何度もありました。



でも生きててよかったって思う日が、いつかきっと来るはずです。私もそうです。



なにか失敗しても、つらくて苦しくて倒れても、立ち上がることを諦めずに、信じてください。



ひとりぼっちじゃないです。



心の中には、悲しみ苦しみ、みんな、たくさんの思いを抱えて生きてるはずです。



タンポポのように、私も強く美しく生きていきたいです。



倒れても、立ち上がれる。



何度でも、何度でも。頑張る。



いつかまた笑顔を見つけるために。



いつの日か幸せになるために。



未熟な私ですが、何か感じていただければ、とても幸せに思います。



エピローグで、懐かしの絢音が登場しました。「幼なじみ~first love~」の主人公です。



番外編に登場した、ケンと美々の娘、心。蒼と絢音の双子の息子、遊也と智也も、華の働く保育園に通っていて。絢音も3人目を妊娠中。蒼と相変わらず仲良しです~のご報告でした!( *´艸`)照



最後まで読んでいただき、ありがとうございました。



読者の皆様には、いつも感謝の気持ちでいっぱいです。



レビュー、感想ノートでいつも素敵なご感想をくださる皆様には、更新中も元気をたくさん頂いておりました。



何万回言っても足りませんが、本当にありがとうございます。



あなたが大人になったとき。



いつか思い出を懐かしむとき。



あの頃のどんな思い出も



優しく温かく



あなたを幸せな気持ちにさせてくれるものでありますように。



そのために。



今日という日を。



同じ時間を過ごすならば、



悲しくて涙を流すよりも、



笑って。笑顔で。



あなたの笑顔が見たい人、周りにいるはずです。



私もその中のひとりですから。



たくさん涙を流したあとは、



とびっきりのあなたの笑顔を見せてください!



「いろはなる」3人の初恋を



最後まで見守っていただき、ありがとうございました。



白いゆき。

2014.11.15 完結