ケータイに届いたメールを見る。
成からのメールだった。
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おはよ、華。
今日はなんの日か
忘れてないよな?
俺はいま色羽の墓参り
に行ってきたとこ。
今日は休みだし、
こっちに帰って来る?
俺、昼間に
仕事の用事があってさ。
夜、会えないか?
6時に
家の近くの原っぱで
待ってる。
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今日は、色羽の命日。
色羽が記念日と決めた、あたしたち3人が出逢った日でもある。
大切な日だ。
ここ数年間は、この大切な日が平日だったため、
仕事が終わってから、色羽のお墓参りに向かった。
次の日が仕事ということもあって、実家には泊まらずに最終電車で帰ってきていた。
今回は帰ろうか、どうしようか迷っていた。
なぜなら今日はお父さんとお母さんが知人に会いに遠くに行っていて、泊まってくる予定らしいのだ。
それなら来週の休みにでも帰って、色羽のお墓参りをしたあと、実家にも寄って、久しぶりにお父さんとお母さんの顔を見て過ごそうかなと考えていたりもした。
あたしは、成からのメールを見つめる。
成に会いたい……。
でもあたしの心の中は、まだどうしたらいいのか答えが決まっていなかった。