「そっか……」



「成のこと好きだよ。大切だよ。これからもずっと」



「うん……」



「だけど……成に恋してた時には、もう戻れない……」



成への想いは。



あたしの初恋は、思い出にする……。



「あたしたちの関係は、いままでと変わらない」



3人でいたあの頃のように。



無邪気にはしゃいでた懐かしいあの頃には戻れなくても。



「恋人にはなれないよ……あたしたち……」



「華……」



「幼なじみでいよ……?」



あたしたち3人が過ごしてきた時間は、なににもかえがたい大切な宝物。



好きだよ。



すごくすごく大切だよ。



成と色羽のふたりとも。



大好き。



傷ついたり、失ったり、悩んだりして。



初めて気づいたことがたくさんある。



大切な人も。



大切なものも、きっとひとつじゃない。