そんな、まさかね。ナイナイ。
ふたりに告白されるなんてこと、絶対ありえない。
「わかんないじゃん?そんなのは」
そう言って砂歩は、真っ直ぐにあたしを見つめる。
「ナイナイ!だって色羽も成もあたしのこと、全然女として見てないもん」
「そうかなぁ……?華は、そういうとこ鈍いからなぁー」
「いや、ホントだって」
今朝のやりとりとか砂歩に見せてあげたいくらいだよ。
ふたりとも絶対あたしのこと女として見てないって。
幼なじみ。兄妹。家族みたいな?そんな感じだって。
「じゃあ……この先もずっと3人、幼なじみでいるつもり?」
「うん」
「まぁ、恋とちがって、友情は一生続くっていうしね」
砂歩の言葉で、初めて思った。
あたしたち3人の関係は、これから先も。
一生このまま続いていくのだろうか。
「華?どしたの?」
砂歩があたしの顔を覗き込む。
「あ、ううん。なんでもない」