「どっちが好きって……それは……ふたりとも好きだよ?」
色羽も成も、あたしにとってすごく大切な人だよ。
「そうじゃなくて、恋の“好き”はどっち?色羽くん?成くん?」
「えぇっ!?恋!?」
「そんなに驚くことないでしょ。まさか本当にどっちのことも幼なじみとしか見てないとか?」
砂歩の言葉に、あたしは迷わず頷く。
「……んじゃもし、ふたりから告白されたら、華はどうするの?」
「えっ!?告白!?」
驚くあたしを見て、砂歩は大きく頷く。
「告白されないとも言い切れないでしょ?」
「もぉー。砂歩ってばぁ。ホントに、そういう関係じゃないってばぁ」