さらに砂歩の質問は続く。
「んじゃ、電話とかメールは?」
「家が近所だからねぇ……でも考えてみれば1日に1回は連絡するかなぁ」
砂歩は、あたしの瞳をじっと見つめる。
「な、なんでしょう?砂歩さん……」
「……とにかくさぁ、なんか違うよね。普通の幼なじみとは」
「え?どこが?」
普通の幼なじみと、どこが違うの?
「なんかさ、恋人みたいだよね」
「えっ!?恋人っ!?まさか。ただの幼なじみだよぉ」
「いや、それ幼なじみ以上の関係だよ」
幼なじみ……以上……?
「幼なじみ以上、恋人未満てとこかな」
砂歩の言葉を聞いても、あたしはすぐに理解できなかった。
友達以上、恋人未満て言葉は聞いたことあるけど……あの意味もよくわかんない。
ましてや砂歩のいう、幼なじみ以上、恋人未満て……一体どういう関係よ?
頭がどんどん混乱していく。
「それで、華。本当はどっちが好きなの?」
砂歩があたしにグッと顔を近づけて聞いた。