「え?それどういう……幼なじみって思ってるけど?」
「ふたりとも?」
砂歩はグッとあたしに顔を近づけて聞いた。
「うん、ふたりとも」
「じゃあ……質問してもいい?」
そう言って砂歩は微笑んだ。
「え?質問?」
「うん。正直に答えて?」
砂歩の真剣な目にあたしは少し戸惑う。
「う、うん。わかった……」
「じゃあ……最初の質問ね。ん~。あ!……キスしたことある?」
キスしたことは……。
えーと。えーと……。
「……あります」
「うっそ、まじ?」
砂歩は、大きく目を見開いて驚く。
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