「いま西内、ばあちゃんの家に行ってるし。華は西内からなんも聞いてない?」
「あ……知ってるけど、夏祭りまでには砂歩帰ってくると思ってたから」
砂歩のおばあちゃんは隣の県に住んでいて、お母さんと砂歩のふたりで1週間くらい泊まりにいくと、ついこのまえメールが来ていた。
「なんか、西内のばーちゃん具合よくないみたいよ?」
「そうなんだ……」
あたしは砂歩の友達だけど、彼氏の成の方がやっぱり、砂歩のこと詳しいんだな……。
おばあちゃんが具合悪いとかは、聞いてなかった。
「んじゃー今年も3人で行くか!」
色羽が言うと、成は笑顔で頷く。
成と一緒に夏祭りに行けるのは、うれしいけど……砂歩は残念だったろうな。
おばあちゃんの具合、大丈夫なのかな。
あとでメールしてみよっかな。