「ふたりとも寝相の悪さ、どーにかなんないわけ!?金縛りかと思って怖かったじゃん!」
「そういう華こそ、昨日イビキすごかったけど」
色羽が言うと、成は隣で口を押さえて笑っている。
「な、なによっ!イビキくらい掻くわっ!」
「華さ、映画の途中で寝ちゃっただろ、ゆうべ」
成に言われて思い出した。
昨日の夜、あたしの部屋で3人で映画のDVD見てたんだった。
内容……途中までしか覚えてない。なんてこったい!
「ねぇ、映画の結末は!?どうなった?」
あたしが聞くと、色羽は無表情で答える。
「教えなーい」
「ひどっ」
あたしは成の顔を見る。
「俺も教えないよーん」
「なんでよっ」
映画の途中で、いつのまにかあたしは寝ちゃって、
ふたりは映画を見終わって、ここでそのまま寝たってわけね。