「……オオカミみたい。」
思わず口からでてしまうほど、銀髪の少年はオオカミっぽかった。
「それ俺のことー?
…キミ、みたことないけど、誰?」
威嚇するかのように目を細める銀髪君。
かわい…いや、こわいって。
「騒がしいねぇ、なにしてんの?
……女の子?」
「…………。」
新たに増えたのは、茶髪のハーフアップな人と、暗めの赤髪の男。
親戚方…私を不良校に放り込んだんですか?
美形四人分の鋭い目線を浴びせられ、私の頭はパンクしそう。
とはいえこんなことはしてらんないのだ。
「あの、職員室どこですか?」