「・・・っはぁ・・・・・」



人気のない公園。


あの子が入っていって、制服のスカートが汚れるのもかまわずに座り込んだ。






「・・・うっ・・・・・ひっ、ううぅー・・・」



声を殺して涙を流すあの子。




なんで。


なんでやっぱ1人なんだよ。







「洋介、君ーー・・・」



呼ぶのは兄貴で。

きっと求めてるのも兄貴。




分かってるさ。

そんなの。



分かってる。







――ポンポン



それでも、あの子の前に座って、頭をなでた。