桜が綺麗に咲いてる

そんなことを思いながら

自分が入学する高校に向かう。

私の入学する高校…

【青嵐高校】と言って

いたって普通の高校らしい。

そんなことを考えていると

私の周りには、

同じ制服を着た子達がたくさんいた。

みんな化粧をして、髪を巻いたり

スカートなんか、太ももガッツリ見えてるし!

みんな笑顔でこれからの学校生活が楽しみなのだろう。

それにくらべて私は…

何も言えないほど、女子力がない。

しかも、なぜかこっちを見て笑ってる?

なぜだろう?

そう思いながら、携帯で自分をうつす。

栞夏「////////////」

声にだせないくらい恥ずかしかった。

寝癖をなおすのを忘れていたのだ。

私は行く気をなくし

みんなからそれて、人気のない公園に向かった。

公園には誰1人いなく

私はブランコに座った。

栞夏「寝癖のばか…。」

なんて独り言を喋って携帯に夢中になっていると、人の気配を感じ上を向くと

スラッとした体型で私を見つめてくる
優しそうな男の人がいた。

よく見ると同じ制服を来ていた。

?「なにしてんの?」

そう優しくて声をかけてきたのだ。

栞夏「…」

まさか、寝癖でサボってるなんて言えず
黙っていると

?「ねぇ?ポーチかして?」

と言われ、私のポーチを差し出した。

すると、彼はニコっとわらい

私の髪の毛をいじりだした。

これには黙っていられず

栞夏「ちょ…」

?「ちょっと待ってね」

と言って止める様子もなく私の髪の毛をセットし始めた。

それから5分くらいたって彼の動きは止まった。

?「おし、完了!どうですか?」

と言って鏡で私を映す。

そこには、まるで別人のような私がうつっていた。

寝癖なんて、もうない。

とりあえず、お礼言わなきゃと思い

栞夏「ありがとう…。」

なんだか恥ずかしくなって

それだけを言って、走って高校に向かった。