「ごちそうさま。」

あたしはさっさと朝食を終え、急いで学校へ行く支度を整えた。



「じゃあお先に行ってくるけど、あんた、しばらく経ってから家でてね。」


「は?なんでだよ。」


「なんでって……一緒に登校してたらヤバいでしょーが!」


「別にヤバくねーだろ。」


「あたしがヤバいの!じゃ、行ってきます!」



そう吐き捨てて、あたしは玄関のドアを閉める。


学校の王子と一緒に登校なんてしてたら殺されるわ!

これだからモテる人は……


一つため息をついて、あたしは学校に向かった。