うう……

だってこの体勢恥ずかしいんだもん!

なんか、後ろから抱きしめられてるみたいで!!



心臓がバクバクするのがすぐにわかる。

こんなの、恥ずかしすぎる!!!


なんだかもう、あまりの鼓動の早さに火傷の痛みなんて忘れていた。


「も、もう本当に大丈夫だから!もう痛くないから!」

そう必死に訴えると、王子はようやく離れてくれた。


だけど、

ペロッ

何をしでかすかと思えば、王子があたしの火傷した指を……舐めた!?!?


「あっ、ちょっちょっちょっちょっと!何すんの!?」


「顔真っ赤。」

そう言って王子は舌舐めずりしてニヤッと笑う。