産みの母親と育ての母親が違う

その事実に苦しんできた。


そのつもりだった。

父親を憎み、産みの母親を憎んだ。

けれど、私はその事実に甘えて、悲劇のヒロインを演じていたのかもしれない。同情されるように、優しい言葉をかけてもらえるように。

中学3年生の夏。

全てに疲れきった私は、不登校になった。

誰にも、相談なんて出来なかった。

連絡先のメールアドレスを見つめ、ただスクロールし、絶望していた。

いつから私の周りには、人が居なくなってしまったのだろうか。ただただ泣いていた。

いっそ涙が枯れるほど、泣きつかれる程泣きたかった

でも、溢れた涙がとまったことは無かった。