中学一年生の頃、同じクラスで、席も近かった彼を呼び出し、告白をしようとした。


けれど、ほかの男子を連れてきた彼を見て、私はその場を逃げ出した。


同じようなことが何度あったのだろうか。

手紙の最初にはいつも決まって「ごめん」の三文字

最後の最後に勇気を振り絞ることができなかった。


けれど彼は、1ヶ月、いや、2週間もすれば元通りの関係に戻ってくれた。

もしかしたら私は、そんな彼の優しさに甘えていたのかもしれない。

甘えていたからこそ、いや、今も甘えているからこそ、四年もの歳月、彼を想ってきたのかもしれない。