大原は男子にしては小柄なほうで
サッカー部だったかな。


よくチビってからかわらてるっけ。

それに明るくて、面白いから
クラスのムードメーカー的存在。


でも、ちょっとうるさいからあたしは
あんまり好きではないかなー…。



あ、でもそういえば愛と隣の席だった!

それに…よく話してたような…。



「…やっぱり告白かな?」



あたしがポツリと言うと、
愛の顔がみるみるうちに真っ赤になって



「えぇっ!?」



驚きと少し嬉しそうな感じで
少し大きな声を上げた。



「そ、そうなのかな…。
 愛衣はやっぱりそう思うの?」



「うん」



てか、そうとしか思えないでしょ。



「い、行かなきゃダメ…?」



「えっ、行くでしょ?」



ここで行かないのはさすがに、ねぇ…。



「う…。行く、かも…」



愛はなんか恥ずかしそうだった。

まぁ、そりゃそーだよね。



「大丈夫だって、
 あたしも近くまで行くし!」



さすがに見はるとかまではしないけどね。

入り口近くで待つくらいなら。



「本当…?」



すがるような目であたしを見つめる愛。

あーーっ、もうっ!!可愛いなっ!!



「本当だよ!だからさ、行こ?」



「…うん!」



やっと愛は決心した。