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「ここだよ、俺んち。どうぞ入って」
「お、お邪魔します……」
放課後。
あたしは安田くんの家の前に来ていた。
安田くんの家は、瀟洒な住宅街の中にある、上品で大きな一軒家。
真っ白な壁は清潔感があって、家の周りにあるたくさんの緑色の植物は、手入れが行きとどいていてキレイだ。
ここ、明らかにお金持ちの家なんですけど……!
しかもこのあたりの住宅街、土地がよくて地価が高いって有名なところ!
まさか安田くん……頭脳明晰で運動神経抜群で成績優秀で、お金持ちだったとは。
非の打ちどころがない。性格の悪い都築くんとはちがって、まさに完全無欠だね!
そんなことを思いながら、あたしは家の中にあげてもらった。