うーん、美奈ちゃんが言うならそうなんだよね。美奈ちゃんの言うことはいつも当たってるし。
美奈ちゃんはそれから、ふぅ、とひとつ息をついた。
そして、また話しはじめる。
「……まあ、安田はまだいいか。問題は都築よ!どうせ自分の王子様の皮がはがれたからって桃花の弱みでもにぎって口封じしてるんでしょ?」
美奈ちゃんはクスッと笑って言った。
……すごい。ホントにそのままだ。さすが美奈ちゃんだなぁ。
あたしは肯定したくて口を開いた。
「そのと……」
そして、そのとおりだよ……と言おうとしたときだった。
───ガサッ!!
「……契約」
そんな低い声ととともに、近くのしげみから……急に人が現れた!